「普段はスーツを着ないものの、いざという時に着用できるスーツが欲しい。」という時、どのようなスーツを持っておけば良いのか迷われる方も多いです。
「一着持っておくと安心な万能なスーツ」について、福岡天神大名のオーダースーツ専門店「福岡えびすテーラー」のスタッフがご紹介します。
目次
スーツの色合いについて
スーツを着用できるシーンや使いやすさを決める大きな要因として挙げられるのが「スーツの色合い」です。
色合いは、明るいほどくだけた印象・カジュアル寄りとなります。
広く使えるスーツを仕立てるのであれば「ミッドナイトブルー(濃紺)・無地のスーツ」もしくは「チャコールグレー・無地のスーツ」をおすすめします。
ミッドナイトブルー無地のスーツ
スーツの中では最もフォーマルで使用頻度も自然と高くなるのが「ミッドナイトブルー」のスーツです。
ブルーベースの色合いということもあり、清潔感と高級感を演出しやすい色合いです。
白・水色のシャツ、ネイビーのネクタイ、ブラウン・ブラックの靴など、王道のアイテムとの相性も抜群で、合わせるものを選びません。
チャコールグレー無地のスーツ
ミッドナイトブルーに続き「チャコールグレー」の無地のスーツも幅広いシーンで活躍する一着になります。
既にミッドナイトブルー(ネイビー)のスーツをお持ちの方におすすめの色合いです。
ミッドナイトブルーやネイビーと比較すると少ないため、着こなし方で迷う方も多いでしょう。
グレースーツの着こなし方については別記事にて紹介しております。
スリーピーススーツ
着用できるシーンの幅や使いやすさを考えると、ジャケットは「シングル」のデザインがおすすめです。
加えて、ベスト付きであるスリーピーススーツであればさらに着こなしが幅広くなります。
春夏シーズンでは、ジャケットを脱いでもベストを着用しておけばしっかりとした印象になります。
秋冬シーズンでは、ベストがあることで暖かくスーツを着用する事ができます。
生地の質感について
スーツはその生地が持つ質感によっても雰囲気が大きく変化します。
光沢があると高級感がある
特にイタリアの生地に多いのが光沢のある生地です。
細い羊毛を使うことで光沢がしっとりとし、高級感が出てきます。
一方、糸が細かい分耐久性が低くなる点には注意が必要です。
普段スーツをあまり着用されない方であれば、耐久性の面ではあまり心配することはないでしょう。
イタリア生地の詳細についてはこちらの記事でご紹介しております。高級感を重視される方はぜひご覧ください。
ハリコシのある生地
イギリスの生地によく見られるのがこのタイプで、スーツを着用する際にシワが発生しづらいのが特徴です。
シルエットが綺麗に保たれ、耐久性も比較的高いため長持ちします。
当店でもイギリス生地は人気が高いです。メーカーにより雰囲気も異なるので、ご興味のある方はこちらの記事をぜひご覧ください。
オールシーズンもしくはスリーシーズン着用できる生地
スーツを着る回数の少ない方は、どのシーズンにスーツを着用するか決まっていないケースが多いでしょう。
幅広いシーズンで着用できる「オールシーズン・スリーシーズン」の生地でスーツを仕立ておくのがおすすめです。
スーツのデザインについて
スーツはデザインによっても使用できるシーンの幅が変化します。
特に注意したいデザインについてご紹介します。
ラペル
襟型はノッチドラペルが一般的です。
先端が上向きのピークドラペルと比較すると落ち着いた印象で幅広く使用できます。
ボタン
普段からスーツを着用されないのであれば、幅広く使用できるブラックやダークブラウンのボタンがついたスーツがおすすめです。
もちろん、限られたシーンで着用するのであればお好みのボタンをお選びいただいても良いでしょう。
パンツの裾
裾口のデザインはフォーマルな場でなければダブルの折り返しでも良いでしょう。
主にかしこまった場でスーツを着用されるのであれば、シングルの裾口がおすすめです。
その他
着用の頻度が低い場合でも、スーツに関するお手入れは重要です。
お手入れについてはこちらの記事でもご紹介しております。
まとめ
今回は「持っておくといざというときに役立つスーツ」についてご紹介しました。
皆さまのスーツ選びの参考になれば幸いです。