皆さまポケットチーフについてご存知ですか?
何気なく普段のコーディネートに取り入れているポケットチーフですが、今回は歴史に触れながらご紹介します。
目次
ポケットチーフとは?
スーツの胸ポケットに挿す装飾用の布のことです。
現代では、胸ポケットに挿すだけで華やかさをプラスしてくれるファッションアイテムとして浸透しています。
種類も豊富になり一般的に取り入れられています。
初めはジャケットの胸ポケットにチーフを挿すというより、コートの胸ポケットにグローブを挿す方が常識でした。
時が経ち、徐々にジャケットの胸ポケットにチーフを挿すというのが定着していきます。
チーフの起源と歴史は?
様々な諸説がありますが、ポケットチーフの起源は古代エジプト人やギリシャ人が白いリネンのハンカチーフを使っていたことが初めだと言われています。
古代では、豊富な亜麻の植物から作られたリネンを最も多く使用していました。
気候が暖かいので、軽くて強い柔軟性や通気性のあるリネンを主要繊維として使用していたためです。
14世紀頃には、フランスの貴族たちが香水を染み込ませ使用し、その後西ヨーロッパ全土に広まります。
この時代にハンカチーフが流行します。
婚約のしるしとして女性から男性へ贈られていたり、
かの有名なマリーアントワネットが「ハンカチーフは正方形でなければならない」と進言し、
ルイ16世が法律まで作ったという歴史まで残っているほどです。
シェークスピアの舞台では、ハンカチーフが重要な役割を果たす場面もあります。
意外にも色々な歴史や出来事がありますよね。
先ほどもお伝えした通り、女性のイメージの強いチーフですが、
徐々に男性にも広まりスーツの胸ポケットに挿して愛用されるようなります。
初めはパンツのポケットに、ツーピースのスーツが登場してからは、今と同じジャケットのポケットに収められ、徐々にファッションアイテムとして変化し現在に至ります。
ポケットチーフの魅力
欧米に比べてポケットチーフ文化がそこまで根づいていないため、照れくさいと感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、取り入れるだけで印象はぐっとアップします。
スーツを着用する上で身につけることのできる数少ないアクセサリーの一つなので是非取り入れて欲しいと思います。
【魅力①】フォーマル度アップ
フォーマルな場面では、落ち着いた色味のスーツが一般的ですが、ポケットチーフがあるだけで、上品さと華やかさをプラスすることができます。
魅力② 着こなしに個性をプラス
色、柄、素材選びやネクタイとの組み合わせ次第で、自分なりの個性を表現して楽しむことができます。
胸元のアクセントになり、立体感を演出できます。
素材
素材はリネン・シルクの2種類が主流です。
リネン
中でもリネン(白)のポケットチーフは万能です。
フォーマルから普段使いまで対応します。
光沢感がないので、かっちりしつつ馴染みがよく落ち着いた印象になります。
シルク
なめらかな肌触りと、艶のある光沢感が特徴でエレガントな印象に。
結婚式やパーティシーンに向いていて華やかでエレガントな印象になります。
チーフの織り方の種類4選
スリーピークス
結婚式やお祝いごとに相応しく、華やかな印象になります。
フォーマル度の高いシーンにも対応してくれます。
TVホールド
由来はテレビのキャスターが好んで使ったことからきています。
簡単かつ端正な見た目で、幅広くあらゆるシーンに対応してくれます。
シーンを選ばない白のリネンは万能ですが、少しカジュアルなシーンならコットンチーフで周りとの差をつけるのもおすすめです。
パフドスタイル
ふんわりと柔らかい丸みのあるフォルムで胸元を華やかに演出し、カジュアルスタイルに相性が良いとされています。
素材はドレープのあるシルクのものだと、ボリュームが出て華やかになりおすすめです。
福岡えびすテーラーのおすすめ
すぐにでも取り入れて欲しいポケットチーフですが、柄、色、素材が豊富で迷われますよね。
初めての1枚には白いポケットチーフをおすすめいたします。
スーツの色味やシーンを選ばす、マルチにお使い頂けてコーディネートが華やかになります。
いくつか持っておくと、コーディネートの組み合わせにも幅ができ、お洒落度も一気にアップします。
これもまた着こなしの楽しみの一つですね。
最後に
さて、今回はポケットチーフについてご紹介させていただきました。
胸元にあるだけで個性を感じさせ、いつものスーツの着こなしにプラスするだけで一気に華やかになります。
いつもとは一味違う着こなしをお楽しみいただけますように。
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