美しく綺麗な状態で女性にスーツをお召しいただけるように願いを込めて、
「福岡えびすテーラー流、レディーススーツを長持ちさせるコツ」をご紹介いたします。

素材を考慮した生地選びが重要

まずは、生地の素材を知ることが大切です。

見た目は同じように感じても、素材の特徴は様々です。

ご用途に合わせて、強みをいかした生地選びをすることで長持ちさせる秘訣に繋がります。

スーツには一般的に「ウール」「ポリエステル」「ポリウレタン」が使用されています。

では、それぞれの素材の特徴を見ていきましょう。

「ウール」の特徴

上質な艶と手触りの良さが特徴的です。

生地に弾力がありシワになりにくく、シワになっても元に戻りやすいです。

ただし、水に弱く縮みやすいので自宅での洗濯には向いていません。

「ポリエステル」の特徴

強度がありシワになりにくいので、スーツの使用頻度が高い方におすすめです。

比較的お手頃な価格で販売されているのも良い点です。

ただし、1度付いてしまった深いシワは戻りにくいこと、
静電気が起きやすい、テカリや毛玉になりやすいというデメリットが挙げられます。

「ポリウレタン」の特徴

一番の特徴はゴムの様な伸縮性があること。

軽くてシワになりにくいので、ウールやポリエステルに混ぜて使用されていることが多いです。

温度や湿度に弱く劣化しやすいため、寿命が限られています。

レディーススーツにおすすめな生地の特徴

レディーススーツに欠かせないポイントを2つご紹介します。

ストレッチ性

女性のスーツは男性のスーツに比べてゆとりが少ないため、ストレッチ性は欠かせません。

腕の曲げ伸ばし・座る立つのような動作に窮屈さを感じにくくなり、とても着心地が良くなります。

TRABALDO TOGNA -estrato-

こちらのトーニャは上質なウールを100%使用し、糸に撚りを加えることでナチュラルストレッチを実現しています。

他のストレッチ素材と比べても、トーニャのストレッチ性は群を抜いています。

しっとりとした滑らかな手触りとストレッチ性を兼ね備えた服地の着心地は抜群です。

防シワ性

ゆとりが少ない分、スラックスの膝裏や太ももあたりはシワになりやすい部分です。

カノニコのスーパーソニックは、生地を撚って織ることで弾力が増し、シワを軽減させています。

CANONICO -super sonic-

さらに、ストレッチ性と撥水性を兼ね備えています。

突然な雨にも撥水性があると安心です。

デイリー使い、出張、自転車通勤でも安心してお使いいただけます。

ビシネスユースに適した服地です。

「スーツをケアする時間」を作ることが重要

クリーニングに出すと生地を痛めてしまうケースがあるため、頻繁にクリーニングに出すことはおすすめしません。

そのため、日々のお手入れがとても大事です。

毎日は難しくても、「スーツをケアする時間」を作ることをおすすめしています。

そこで、自宅のケアで心掛けるポイントを3つご紹介します。

ブラッシングをする

日常生活で雨や空気にさらされ、すぐに塵や埃は付着してしまいます。

埃をそのままにしておくと、生地が痛みスーツの寿命を短くする原因に繋がります。

ブラッシングをすることで、塵・埃・花粉を落とし室内に汚れの持ち込みを防いでくれます。

スーツを休ませる

気に入っているスーツの使用頻度はどうしても多くなってしまうものです。

スーツには休む時間が必要です。

毎日使用ぜず、最低でも2〜3日は休ませましょう。

時間を置くことで、シワの戻りを助けます。

風通しが良く、直射日光の当たらない場所で保管すると良いでしょう。

スチーマーをかける

気をつけていても、必ずシワはできるものです。

シワをそのままにすると、生地の傷みが進んでしまいます。

そこで、手軽にシワを伸ばすことができるハンドスチーマーがおすすめです。

最近は、コンパクトな物が増えているので手軽に簡単にかけることができます。

日々のお手入れも各段に楽になり、スーツを良い状態で保つことができます。

最後に

美しく長く愛用していただけるようにご紹介いたしました。

少しでも参考になれば幸いです。

オーダースーツを少しでも長く愛用していただけますように。

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