男性に比べて、女性のビジネススーツについての情報が少ないと感じることがあります。
何が正しいのか、本当にこれで良いのか、情報を得ることが難しいと感じました。
これからスーツが必要な方にとって分かりやすく、
すでにスーツをお召しいただいてる方にも参考にしていただけるよう、
女性のビジネススーツの参考書と題して、質問別にご紹介いたします。
目次
スカートスタイルorパンツスタイル?
一般的にどちらが良いのか、このシーンにはどちらがふさわしいのか、1度は迷われたことはないでしょうか。
大前提として、ビジネスフォーマルの基本はスカートです。
リクルートスーツにおいても、スカートのイメージが多いのではないでしょうか。
どちらを着用していたとしても、採用に関わったりすることはありませんし、全く問題ありません。
そして注意するポイントは、①相手に与える印象 ②シルエット③サイズ(丈感)の3つです。
3つのポイントに分けてご紹介いたします。
レディーススーツ【スカートの場合】
女性らしい落ち着きや安心感、信頼感を与えることができます。
よりフォーマルなシーンや初対面の場合にはスカートの方がおすすめです。
スカートのシルエットは、ストレートタイプが基本ですが、フレアやデザイン性のあるものもあります。
職業柄やシーンにもよるので、最初はストレートタイプを持つことをおすすめいたします。
スカートの丈は膝が半分隠れる長さです。
椅子に座ると5cm〜10cm程、短くなってしまう事を考え、スカートの丈感は十分注意しましょう。
レディーススーツ【パンツの場合】
アクティブな印象で、仕事ができる女性のイメージを与えます。
その他に、動きやすさや防寒性もありますし、足の形や太さを気にしている方にもおすすめです。
ただし、おしり周りはシルエットが出やすいので自分に合ったサイズを選ぶことが重要です。
裾のシルエットは、ストレート、テーパード、フレアが一般的です。
パンツの丈感は、シルエットによって異なります。
ストレートタイプはハーフクッション。
テーパードはくるぶし丈。
フレアはパンプスのヒールが少し隠れるくらいまでだと良いでしょう。
ジャケットを着こなすポイント
ジャケットの釦の数は?
釦の数によってVゾーンの開き具合が違い印象が変化します。
1つ釦は、カジュアルな印象になります。
そして、2つ釦に比べるとVゾーンが広くなるのでインナーの見える広さが変わり華やかです。
2つ釦は、Vゾーンが少し狭くなり、かっちりとした印象です。
その為、リクルートスーツでは2つ釦をおすすめいたします。
2つ釦の場合、一番下の釦は留めず、一番上の釦のみ留めておきましょう。
ジャケットの袖の長さは?
次に袖丈は男性とは違い、袖口からインナーが見えてしまうのはNGです。
その為、袖丈は手首と親指の付け根の中間の長さがベストです。
ジャケットの着丈の長さは?
最後に、ジャケットの着丈はヒップの一番高い位置に合わせると綺麗なシルエットになります。
また、合わせるボトムスによって変化させることをおすすめします。
スカートは短く、パンツは長めに合わせるとバランスが良いでしょう。
お好みもございますので、フィッターと相談しながら決めていきましょう。
インナーは何を着れば良いの?
Yシャツ、オープンブラウス、ボウタイブラウス、クルーネックが一般的です。
選ぶポイントは、胸元が開きすぎていないものや透けていないものを選ぶようにしましょう。
袖丈の基本は長袖、七分袖、半袖です。露出度の高いノースリーブやキャミソールはNG。
素材は、ポリエステル混紡ですとシワになりにくいのでおすすめです。
素肌に近い分、吸水性や通気性の良い綿素材のものを選ぶとストレスなくお召しいただけます。
そしてインナーの色はスーツの色より明るい色を合わせるとバランスが良くなります。
スーツの色は何色にするべき?
色は男性と同じく、ネイビー、グレーが基本です。
初めに揃えるスーツとして、この2色を揃えることをおすすめいたします。
ネイビー
信頼感や真面目な印象を与えます。
どんなシーンにも向いていて、最初の1着として持っていることをおすすめするカラーです。
グレー
落ち着いていて控えめな印象を与えます。
グレー無地だと、暗くなってしまうのではないかと心配な方は、柄が入っているものを選びましょう。
シャドーストライプ、ピンストライプやチェックが入っていると、メリハリがでて全体の雰囲気が変わります。
また男性に比べて、女性のビジネススーツのカラーは幅広く、ベージュや、アースカラー、オフホワイトも該当します。
シーンや職業によっても変化してきますが、徐々に増やしていくことで着こなしの幅も広がりますね。
スーツは無地(ソリッド)?
リクルートスーツとなると、黒無地のスーツが一般的です。
ビジネスシーンでは、無地かストライプをおすすめいたします。
柄の与える印象についてはこちらに詳しく記載があるのでご覧ください。
おすすめの生地
生地選びでは、伸縮性のあるストレッチ素材を選ぶと着心地力がアップします。
トレーニョ(3Dウール)
ポリウレタンが数%ミックスされていて、伸縮性に長けています。
なめらかな風合いを兼ね備えたストレッチ素材です。
トーニャ(ストレッチ)
捻りを加えた糸を使用しているため、弾力性がありシワになりにくい、
天然のナチュラルストレッチ素材です。
また、ポリエステルよりもウールの生地を選ぶことをおすすめいたします。
ウールは弾力性があり復元力があるので、伸びてしまっても、しばらくすれば元に戻りますし、
スチームを使うと繊維が膨らみ元に戻るのでシワになりにくい事が魅力です。
最後に
今回は、ビシネススーツライフを安心してお楽しみいただけるように、基本編と題しご紹介致しました。
本投稿を読まれた後に、疑問点が少しでも解消していただければ嬉しく思います。