英国を代表する生地メーカー「Harrisons/ハリソンズ」のJames Dunsford社長が、福岡えびすテーラーに来店されました。
以前、広島えびすテーラーに来店されたのは5年前となります。
お土産にお渡しした「しゃもじ」も社内に飾っていただけているようです。
5年前を振り返りながら、一同とても盛り上がりました。
目次
Harrisonsとは
1863年、後のエジンバラ市長であるサー・ジョージ・ハリソンによって創設された名門マーチャントです。
英国でも1、2を争う伝統と歴史があり、世界中のビスポークテーラーからも絶大な信頼があります。
トレードマークは「紅いバンチブック」シンプルながら、圧倒的な存在感が感じられます。
コレクションも豊富で「英国らしい肉厚で重厚感のある生地」「程よいツヤと重量のバランスが取れた生地」とバラエティ豊かです。
豊富な服地コレクションは多くの名門テーラーで取り扱われ、欧州の王侯貴族をはじめとした世界中のVIPから愛されています。
オーダースーツとして完成した際の「シルエットの美しさ」「シワの少なさ」はさすがハリソンズと言った印象を受けます。
ハリソンズの生地は、俗に言う「仕立て映え」する生地がとても多いです。
ハリソンズの社長から貴重なお話を聞けました
・フロンティアについて。パンデミック中のイギリスの様子とは
植松「えびすテーラーでも圧倒的に人気なのがフロンティアです。日本の気候にマッチしており、耐久性とシワの復元力が好評いただいています。日本では、ここ数年続いたパンデミックで、スーツの買い替え需要は減ってはいるものの「高品質で良い1着が欲しい」というお客様には、ハリソンズの生地が好まれる印象です。先月も春から新社会人を迎えるお客様に「初めて仕立てるスーツ」として、フロンティアの紺無地をお選びいただきました。パンデミック中から現在に渡っての英国の様子はいかがですか?」
Dunsford氏「フロンティアは品質も安定しているので、安心して手に取っていただますね。フロンティアを選んでおけば、大きな事故は無いです。パンデミック中の様子についてですが、ここ約3年間はとにかく大変でした。ロックダウンによってスケジュール感もめちゃくちゃになり、工場も大打撃でした。サヴィル・ロウのテーラーも丸一年、営業していない状態でした。」
全ては綴れないですが、とても大変だった様子が伺えました。
・英国生地ブームと、Dunsford氏お勧めのカラー
植松「日本ではクラシック回帰の流れから、英国生地のブームが起きています。最近の英国ではどのようなスーツが好まれていますか?」
Dunsford氏「イギリス国内だと、ビスポークテーラーがメインなので、普遍的で安定感のあるデザインが変わらず好まれています。イタリア生地に興味がある若い方も数十年前に比べると増えている印象です。また、ブラウンはイギリスでも重要なカラーになってきている。フロンティアのリニューアルバンチにもセレクトしています。ブラウン・カーキ・チェック柄は挑戦し甲斐があると思います。」
本投稿で具体的な名前は出せませんが、世界的な有名高級メゾンもハリソンズの生地を選ばれています。
「クラシックな生地はクール」というムーブメントが有名高級メゾンを通して起こっているそうです。
「弊社の生地は、パリコレでもお目に掛かれる」とのことでした。
フロンティアをお選びいただいたお客様へ。Dunsford氏から素敵なメッセージ
植松「当店でフロンティアをお仕立ていただいたお客様へ、何かメッセージをいただけませんか?」
Dunsford氏「OK、勿論だよ。」
颯爽と、フロンティアのバンチにメッセージを綴るDunsford氏。
是非、気になる方は当店でフロンティアをお仕立てくださいませ。
ファーストオーダーはハリソンズの生地で作りたいと、当店をお選びいただいたお客様へ個別にメッセージもいただきました。
(たまたま御一行のご来店日とスーツ仕上がり日が被りました。偶然で、私も大変驚きました。)
最後に
この度は、遠路はるばる福岡えびすテーラーまでお越しいただき有難うございました。
貴重なお話を聞けて、とても楽しい時間でした。
また福岡・広島えびすテーラーでお会いできる日を楽しみにしております。
I hope see you again,