これだけで知ってれば大丈夫、ネクタイの結び方4選

投稿日:2019年7月5日 更新日:スタッフブログ

スーツを着用する際に欠かせないアイテムの中で最もといっていいほどマストなアイテムがネクタイです。オーダースーツが仕上がると一緒に色々揃えたくなってしまいます。

普段からお仕事でスーツを着用される方であればたくさんの色や柄のネクタイをお持ちなのではないでしょうか。その日の気分によって変えたり、スーツやシャツの色合いやテイスト、季節や天気で変えてみたりとネクタイ選びとは楽しいものです。

年齢の若い方であれば就活、普段のお仕事、大事な商談や会議であったり、結婚式やお葬式など、年齢を問わずスーツを着用するどのシーンにおいてもネクタイは必須なアイテムといえます。タイドアップすることで、相手により誠実な印象を与えたり、華やかさやエレガントなイメージを加える重要な要素を持っています。

オーダースーツをお仕立てに来られる方も着用の用途は様々。お仕事用のみならず、スーツを着る機会の少ない方も中にはいらっしゃって、普段は全く着ないけど友人の結婚式や、一年に数回あるお仕事先の会議や式典などの改まったシーンだけで着用される方も多く用途も違えば着用の頻度もさまざまです。

特に着用の回数の少ない方の中には、「ネクタイの結び方があまりよく分からないからを教えてほしい。」というご要望も多くあります。

せっかく購入したスーツに相性バッチリなカッコいいネクタイを手に入れても結び方がうまく出来ないと見た目の印象もアップしませんし、”デキル男”を演じることはできません。

ということで今回は、それぞれのシーンやスーツ、シャツに応じたネクタイの巻き方を詳しく見ていきましょう。

普段、何気なくネクタイを締めている方、朝お家を出られる前に急いでササっとネクタイを巻く方、あまり得意ではない方も必見です。

 

ネクタイのディテール

まず、ネクタイにはそれぞれの名称があります。

先端が太いほうが”大剣”、細いほうが”小剣”とよばれ、ネクタイを締めた時に表にくるのが大剣です。

そして、ネクタイを結んだ際にできる結び目のことを”ノット”と呼びます。結び方もさまざまで、それぞれに結び方の名前がついていて、「~ノット」と呼ばれています。

 

結び方いろいろ

シャツの襟(カラー)の種類もさまざまで、角度が広いものから狭いものや、長いものから短いものまでそれぞれにネクタイとの相性があり、バランスの良し悪しが出てきます。

シャツの襟型によっては向き不向きがある中で、それぞれ一般的に使われている巻き方をご紹介していきましょう。

 

プレーンノット

レギュラーノットともいわれるイギリス式の最もベーシックな結び方です。ポピュラーな結び方で一般的なレギュラーカラーのシャツとの相性が良く、一番簡単に結ぶことがで着ます。

結びめはやや小さめに仕上がるのでレギュラーカラーはもちろん、ボタンダウンやピンホール、タブカラーなどの開きの小さいシャツまで幅広く巻くことができます。普段あまりスーツを着られない方はこちらの結び方がおススメです。

 

1.まず、大剣を小剣の上に交差するように重ねる。

2.大剣を小剣の周りをクルっと一周する。

3.大剣をさらに手前側にもう半周巻いて首に巻いている輪の下からくぐらせる。

4.そして大剣の先を、小剣に巻き付けた際にできた輪にくぐらせる。

5.小剣を押さえながら、メインの結び目の形を調節しながら 襟元の位置まで上げて位置と形を整える。

 

 

ウィンザーノット

この結び方は左右均等な三角形が出来上がり、最も結び目が大きく仕上がるので、写真のような角度が外に広がっている、ホリゾンタルカラーやワイドカラーなどの襟型に相性が良いです。

1.まず、大剣を小剣の上に交差するように重ねる。

2.大剣を襟元の方に下からくぐらせてループを作る。

3.大剣の先を結び目の裏側を通りながら反対側までもっていき、今度は外側から内側に巻き上げて同じループをもう一つ作る。

4.大剣の先を反対側に、表側から二つの結びめを全部巻き付けるようにクルっと一周させる。

5.そして大剣の先を、内側から小剣に巻き付けた際にできた輪にくぐらせる。

6.小剣を押さえながら、メインの結び目の形を調節しながら 襟元の位置まで上げて位置と形を整える。

 

セミウィンザーノット

上のウィンザーノットより、やや小ぶりな逆三角形に仕上がります。程よい結び目の大きさでほとんどのシャツの襟の形にマッチする結び方といえます。

1.まず、大剣を小剣の上に交差するように重ねる。

2.大剣を内側にくぐらせて襟元の方に下からくぐらせて左側にループを作る。

3.大剣の先を反対側に、表側から二つの結びめを全部巻き付けるようにクルっと一周させる。

4.そして大剣の先を、内側から小剣に巻き付けた際にできた輪にくぐらせる。

5.小剣を押さえながら、メインの結び目の形を調節しながら 襟元の位置まで上げて位置と形を整える。

 

 

 

ダブルノット

いちばん上のプレーンノットの巻き付けが一周に対してダブルノットは巻く回数が二周になるので、ややボリュームが出て、縦長に仕上がります。襟の高いシャツや長めのカラーによく合います。また、どうしても小剣の方が長く仕上がってしまうという方にもおすすめです。

1.まず、大剣を小剣の上に交差するように重ねる。

2.大剣を小剣の周りをクルっと一周する。(ここまではプレーンノットの1~2の手順と同じ。)

3.さらにもう一周同じようにくるっと一周。

4.(ここからはプレーンノットの3~5の手順と同じ。)大剣をさらに手前側にもう半周巻いて首に巻いている輪の下からくぐらせる。

5.そして大剣の先を、小剣に巻き付けた際にできた輪にくぐらせる。

6.小剣を押さえながら、輪から出てきた大剣を下に引っ張りながら結び目を締めていく。

 

この他にも様々な結び方がありますが別の機会に説明したいと思います。

 

ネクタイの正しい長さとは?

大剣(太いほう)が長くなったり、小剣(細いほう)が長くなったりと結ぶ時のバランスって難しいですよね。

重要なのは短すぎても長すぎてもいけないということ。巻き始めの位置、最初にネクタイを胸の前で交差するところでおおむね長さは決まるのですが、ネクタイの太さや厚みなどによっても変わります。ですのでこればかりは慣れていくしかないかもしれません。

普段ネクタイをよく使う人でも、なかなかしっくりくる長さが出せなかったりするのはよくあることです。

ベストな長さはベルトのバックルが少し隠れるくらいの長さ。これが一番バランスの良い長さといえます。

長さのバランスが悪いだけでせっかくのカッコいいスタイルを崩してしまうので注意しましょう。

 

ディンプルとは?

結びめの根元にディンプルと呼ばれる”えくぼ”を作ることで立体的になり、ネクタイにも表情ができるのでネクタイそのものを目立たせ、より華やかさを生みます。

特にシルクのネクタイはより光沢が出ます。

お葬式や慰霊祭などの弔意が必要な場や、謝罪訪問などの謝意が必要な場ではNGですので注意しましょう。

 

まとめ

急な正装が必要な時でもさらりとネクタイを巻くことができる男性はスマートに見えるものです。

また、シャツの選び方と同様に、ネクタイもシャツの襟の形であったり、その時代の流行によってマッチした結び方を身につけて、ワンランク上のスーツスタイルを目指し上達していきましょう。

ページTOPへ